裏切りの恋
8章 苦い時間
「おめでとうございますー!」
「え……」
それは突然の出来事だった。
明とのデートで買い物をしていたあたしたち。
どうやら今日はそのデパートで福引をやっていたらしく、ちょうど福引券が3枚溜まったので回していくことにした。
たいした期待をしないで…。
「二等!水族館、ペアチケットです!!」
だけどあたしたちは、最近できたばかりの水族館のチケットが当たった。
「やったね!」
「おう!」
これは嬉しい当選。
あたしたちはありがたく、そのチケットをもらった。