紅炎と雷炎 ①
堅「目の前にいるだろ?」
けんちゃんがそう言ったので、あたしは辺りを見回す。
美樹「いないけど…?」
堅「だーかーらー、俺だって、俺!」
けんちゃんは自分を差しながらそう言った。
美樹「…………」
堅「おーい、大丈夫か?」
え、まさか……
美樹「けんちゃんが……理事長…?」
堅「そうだぞ。 なんだ、信じてないのか?」
美樹「いや、だって。 あのけんちゃんが学校の理事長って…想像つかないから……」
堅「まあ、そーだろうな。 でも、これが嘘じゃねぇんだよ。 この学校の理事長は俺なんだよ」