紅炎と雷炎 ①
だろうね、だってけんちゃんはこんな、下らないことで、嘘は言わない。
そっか、けんちゃんがここの、理事長なんだ。
あたしは、納得して顔を上げたらいきなり、けんちゃんに抱きしめられた。
美樹「ちょっ、何するの? やめてよ、けんちゃん」
堅「嫌だね。 だって、久しぶりの再開だぞ?」
何言ってんだ、この人…
美樹「けんちゃん? 今すぐ離れないと、どうなるか分かってるよね?」
少しだけ殺気を込めて言うと、
バッ
けんちゃんは、勢いよく離れた。