紅炎と雷炎 ①


ー体育館ー


美樹「うわ、たくさんいる…」


晃「なんだ~、ビビったのか?」


ニヤニヤすんなよ、アホザル!!


と、怒りたいけど、たくさんの人がいるのに、ここでケンカするのは、気が引ける。


美樹「いや、別に…。 あ、」


陣「なんだ」


美樹「いや、あたしのわがまま、聞いてもらってごめんね」


陽「それは、大丈夫だけど、美樹ちゃんこそ『最後は自分一人でやる』なんて大丈夫なの?」


美樹「うん、バッチリだよ」


そう、あたしはみんなにお願いして、ライブの最後の曲だけ一人で歌わしてもらうんだ。


そして、あたしの今の格好は…


翔「それにしても、美樹。 なんで男装なんだ?」


そう、男装中!


美樹「え? だって女の格好で出てくと他の女がウザイから。 でも、なんでこんなブサイクのあたしに対して、嫉妬の視線飛ばしてんだろ…?」


雷炎「「(やっぱ無自覚だ……)」」


まぁ、女がウザイのは、本当だけど、理由はそれだけじゃないんだよねぇ…


まず、
①女の格好だと、動きにくい。
②女の格好の衣装は似合わない。
③まだ出てきてないけど、双子の兄貴がウザくなるから。


などなど、色々な理由があるわけですよ…泣


まだたくさんあるけど、全部言おうとすると時間がなくなるからね(笑




< 153 / 165 >

この作品をシェア

pagetop