紅炎と雷炎 ①


美樹「ああ、ごめん。 慣れてなくて……。 だめだった?」


陣「いや」


美樹「そう…。 で、質問して、いいの? だめなの?」


陣「いい」


美樹「あ、そう。 じゃ、回りくどいの嫌いだから、直球に聞くよ?」


陣「別にいい」


なんで、こいつは単語しか言わないんだろう…。


別にいいけどさ。


美樹「あんたたち、どっかの族に入ってるよね?」


そういうと、5人の目が変わった。


美樹「幹部…いや、違うな。 陣が総長ってとこかな?」


陣「何で、そう思う」


美樹「何でって…」


どうしよ!


あたしも族に入ってたから、なんて言えないし…。


てか、言ったらけんちゃんに怒られるよ…。


美樹「オーラっていうの? 何か、雰囲気が、そんな気がして」


なんか、説明がどんどん変になってく……。


美樹「その様子じゃ、図星ってとこだね。 みんなに隠してたの?」


陣「ああ」
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