紅炎と雷炎 ①


陣「俺がここの総長だ。 俺が言ったことは絶対」


ま、知ってるけどね。


総長が絶対ってことぐらい…。


美樹「あたしは別にいいけどさ…」


陣「なんだ」


美樹「いや、もういいよ。 明日からね。 じゃ、もう帰る」


陣「もう時間なのか?」


美樹「……は?」


陣「だから、帰らなきゃいけねぇ時間か?」


美樹「…いや、基本あたしは朝帰りOKな人だけど?」


あたし、基本的夜、色々やってるし…。


翔「朝帰りOKなら、ここにいればいいだろ。 どうせ、どこに何があるとか、さっぱりなんだろ?」


笑顔で言ってきた。


この笑顔、なんか不自然な気がする…。


美樹「…まあね。 でもここにいても、同じじゃない? それに、明日から来るとしても、ここの5人はあたしのこと知っててもほかの人たちはあたしのこと知らないから、入れてくれないんじゃない?」


そう言うと、


晃「意見が多い奴」


晃が噴き出した。


美樹「晃、うるさい! ぼそっと言うな」


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