紅炎と雷炎 ①


晃「どうした? 怖くて、声も出せなくなったか? お前、弱そうだもんな。 どうせ、仲間に危険が迫っても、一人で逃げるタイプだろ」


晃があたしの地雷をふんだ。


ブチッ


あたしは、どんなときでも、仲間を一番に考えて行動してきた。


だからこそ、この言葉だけは許せなかった。


美樹「…なんて、言った?」


晃「あ?」


美樹「今、何て言った? 『一人で逃げるタイプ』? ふざけてんじゃねぇぞ!! お前にあたしの何がわかるんだ! あたしのこと何一つ分かってねぇくせに、でけぇ口、叩いてんじゃねぇよ!!」





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