紅炎と雷炎 ①
媚売るとかで手に入れた仲間なんて、本当の仲間じゃないしね。
翔「…そっか。 やっぱ変わってるよな」
こいつら、ホント何なんだろ。
なんで、媚売らないことが変わってるんだよ!!
……まあ、いいや。
美樹「あたし、変わってるか知らないけど、帰るわ。 本当に疲れたし…」
陽「じゃあ、送るから待ってて」
美樹「何で送る必要があるの?」
陽「ここら辺には俺らと対立してる、氷月(ひょうげつ)って族の奴らがうろうろしてるから、女の子を一人で歩かせるのは危険なんだ。 特に、美樹ちゃんはね」
別にいいのに。 あたし一人でもなんとでもなるし…。
ま、従っといたほうがグチグチ言われないよね。
美樹「…分かった」
陽「そういうことだから、行こっか」
陽はあたしと話してる間に準備を整えた。
そして…
千尋くん…そんな嬉しそうな顔してると、あたし落ち込むよ
あたしはそんなことを考えながら外に出た。