紅炎と雷炎 ①


堅『嘘だ、嘘だ。 で、どうしたんだ?』


あ、普通のテンションに戻った…


美樹「あたし、寮の場所しらないし、そこの鍵、貰ってない」


堅『あ~…、悪い。 美樹は205号室な。 鍵は受付の奴に渡しとくから、そこで貰ってくれ』


美樹「分かった。 じゃあね」


堅『え? もう、切っちゃう……ブチッ』


ツー、ツー、ツー、ツー


美樹「ゴメンね、陽」


陽「いいよ。 じゃあ、帰ろうか」


美樹「うん」


あたしは、陽の後ろに、ヒラリと乗った。


あれ? なんか、視線を感じるぞ?


その視線の先を見てみると、陽がこっちを、じっと見ていた。


美樹「陽? どうしたの?」


陽「……美樹ちゃん、バイクのれたんだ……」
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