紅炎と雷炎 ①


美樹「歩くの早いね」


翔「美樹が遅いんだよ」


褒めたのに、バカにされて帰ってきた返事。


ムッとしたあたしは、


美樹「わざとゆっくり歩いているだけだよ」


と少し意地になってしまい、


翔「いや、美樹は普通に歩くのが遅いって」


美樹「そんなことないよ!他の女達よりかは歩くの速いし!」


翔「いや、絶対遅いね!」


美樹「遅くないよ! 絶対遅くない!」


言い合いになってしまった。


それは、部屋に到着するまで、続いた……。


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