抹茶モンブラン
「乙川さん……?」
私の異変に気付いて、高田さんが素早く私を目立たないように静かな寝室に連れていってくれた。
「シーツ取り替えたばかりだし、綺麗ですから。ここでゆっくり休んでください。また様子見に来ますけど、本当につらかったら遠慮なく呼んでくださいね」
「……すみません」
情けないほど立っていられなくなった私は、日頃の寝不足も重なって初めて訪れた高田さんのお宅でぐっすり眠ってしまった。
何日か分の睡眠を取り戻すように私は相当な長さ寝てしまったようで、気が付くと部屋は真っ暗で、にぎやかだったお客の声も全く聞こえなくなっていた。
枕元に置いてあった携帯を見たら、11時になっていた。
「うわ、もうこんな時間だ」
私は驚いてすぐに起き上がろうとしたんだけど、頭が痛くてすぐにまた枕に頭を戻した。
慣れないワインを調子に乗って飲んだせいもあるし、寝不足とか薬の副作用とか……原因は色々重なっていた。
携帯を見ると、着信ありの信号がチカチカしている。
光一さんからのメールや電話がお昼ぐらいから数回入っていた。
タイミングが悪い事に、それを全部無視したかたちになってしまった。
私の異変に気付いて、高田さんが素早く私を目立たないように静かな寝室に連れていってくれた。
「シーツ取り替えたばかりだし、綺麗ですから。ここでゆっくり休んでください。また様子見に来ますけど、本当につらかったら遠慮なく呼んでくださいね」
「……すみません」
情けないほど立っていられなくなった私は、日頃の寝不足も重なって初めて訪れた高田さんのお宅でぐっすり眠ってしまった。
何日か分の睡眠を取り戻すように私は相当な長さ寝てしまったようで、気が付くと部屋は真っ暗で、にぎやかだったお客の声も全く聞こえなくなっていた。
枕元に置いてあった携帯を見たら、11時になっていた。
「うわ、もうこんな時間だ」
私は驚いてすぐに起き上がろうとしたんだけど、頭が痛くてすぐにまた枕に頭を戻した。
慣れないワインを調子に乗って飲んだせいもあるし、寝不足とか薬の副作用とか……原因は色々重なっていた。
携帯を見ると、着信ありの信号がチカチカしている。
光一さんからのメールや電話がお昼ぐらいから数回入っていた。
タイミングが悪い事に、それを全部無視したかたちになってしまった。