抹茶モンブラン
「……アルコールの影響はほとんど無いみたいですけど、そんなに不安なんでしたら、部屋の電気はもちろんつけていてかまいませんよ」
「すみません。明日朝いちで帰りますから」
私は高田さんに何度も謝って、調子に乗ってワインをいつもより多めに飲んだ事を後悔していた。
正直、光一さんと思うように連絡もとれなくて、会うことも出来なくて、相当な不満というか、不安が溜まっていた。
忘れられた訳じゃないんだけど、海外というのはやっぱり遠い。
気を許せる場所もなく頑張っている彼を応援するのが私の役目だって分かっている。
でも、目の前で優しくしてくれている高田さんが光一さんだったらどんなにいいか……なんて、失礼な事を思ってしまう。
「ゆっくりお休みください。明日も日曜だし、そんなに急がなくていいじゃないですか。あなたは何でいつもそんなに色々気持ちを張り詰めていらっしゃるんですか?」
部屋のドアに手をかけた状態で、高田さんはそんな事を言った。
「え、張り詰めてますか?」
「ええ。何だか……そこまで遠慮しなくてもいいのにっていう部分にまで色々気を使ってるのが分かりますよ」
私の心を見透いてくるような高田さんの目線に息を飲む。
「すみません。明日朝いちで帰りますから」
私は高田さんに何度も謝って、調子に乗ってワインをいつもより多めに飲んだ事を後悔していた。
正直、光一さんと思うように連絡もとれなくて、会うことも出来なくて、相当な不満というか、不安が溜まっていた。
忘れられた訳じゃないんだけど、海外というのはやっぱり遠い。
気を許せる場所もなく頑張っている彼を応援するのが私の役目だって分かっている。
でも、目の前で優しくしてくれている高田さんが光一さんだったらどんなにいいか……なんて、失礼な事を思ってしまう。
「ゆっくりお休みください。明日も日曜だし、そんなに急がなくていいじゃないですか。あなたは何でいつもそんなに色々気持ちを張り詰めていらっしゃるんですか?」
部屋のドアに手をかけた状態で、高田さんはそんな事を言った。
「え、張り詰めてますか?」
「ええ。何だか……そこまで遠慮しなくてもいいのにっていう部分にまで色々気を使ってるのが分かりますよ」
私の心を見透いてくるような高田さんの目線に息を飲む。