抹茶モンブラン
キス……。
鈴音とのキスもここしばらくおあずけ状態だ。
もう半年近く付き合っているというのに、鈴音は僕に対する敬語を外さない。
かなり近い存在にはなっているのに、いつ終わってもおかしくないという危うさの中で暮らしていて、僕の不安は際限なく広がる。
抱きしめたい。
彼女の暖かい体を直接感じられたら、この不安な気持ちは一瞬にして消え去りそうな予感がする。
なのに、別の自分が「高田の方が鈴音を幸せにしてやれるだろ」「仕事に埋没しないで、適度な息抜きも出来るあいつの方が人間として魅力的だろ」と訴えかける。
認めたくないのに、高田といると常に笑顔を絶やさない鈴音を見ていると、それも事実かなと思ってしまう。
鈴音を失ったら、僕は多分寿命を縮めてまで仕事をするようになるだろう。
それだけが自分が生きる証だと思うようになり、まともな人間ではなくなる可能性がある。
もともと危ない人間なんだ、僕は。
こんな男でもいいと言ってくれている鈴音には、心から感謝している。
でも、精神的にあまり丈夫じゃない彼女に、僕との付き合いを強要するのは、とんでもないエゴなのかなと思うようになってきた。
鈴音とのキスもここしばらくおあずけ状態だ。
もう半年近く付き合っているというのに、鈴音は僕に対する敬語を外さない。
かなり近い存在にはなっているのに、いつ終わってもおかしくないという危うさの中で暮らしていて、僕の不安は際限なく広がる。
抱きしめたい。
彼女の暖かい体を直接感じられたら、この不安な気持ちは一瞬にして消え去りそうな予感がする。
なのに、別の自分が「高田の方が鈴音を幸せにしてやれるだろ」「仕事に埋没しないで、適度な息抜きも出来るあいつの方が人間として魅力的だろ」と訴えかける。
認めたくないのに、高田といると常に笑顔を絶やさない鈴音を見ていると、それも事実かなと思ってしまう。
鈴音を失ったら、僕は多分寿命を縮めてまで仕事をするようになるだろう。
それだけが自分が生きる証だと思うようになり、まともな人間ではなくなる可能性がある。
もともと危ない人間なんだ、僕は。
こんな男でもいいと言ってくれている鈴音には、心から感謝している。
でも、精神的にあまり丈夫じゃない彼女に、僕との付き合いを強要するのは、とんでもないエゴなのかなと思うようになってきた。