抹茶モンブラン
6. 愛するということ(SIDEミックス)
SIDE鈴音
久しぶりというには、あまりにも久しぶりな光一さんとの時間。
彼と過ごす時間は癒しの時間だったはずだ。なのに、今私達が過ごしているのは何か
息苦しいもので、お互いに言いたい事を我慢している空気が漂っていた。
「コーヒーでいいですか?」
時間の無い彼が、頑張って調整してくれた土曜日の朝。
どこかへ出かけようという雰囲気も出なくて、結局私のアパートで過ごしている。
「お茶はいいから、傍にいてくれない?」
そう言った彼の瞳は、付き合い始めの頃に海ほたるで見たあの捨て犬のような弱りきったものだった。
「光一さん。疲れてるの?それとも、何か心配事があるの?」
鹿児島にいるというあの若い綺麗な女性の事が私の中では相当気になっていたけど、それは口にしなかった。
こうやって、私は自分の悩みはどんどん後回しにする。
我慢している意識はあまり無いんだけれど、光一さんが思い悩んでいる事の方がずっと心配だ。
久しぶりというには、あまりにも久しぶりな光一さんとの時間。
彼と過ごす時間は癒しの時間だったはずだ。なのに、今私達が過ごしているのは何か
息苦しいもので、お互いに言いたい事を我慢している空気が漂っていた。
「コーヒーでいいですか?」
時間の無い彼が、頑張って調整してくれた土曜日の朝。
どこかへ出かけようという雰囲気も出なくて、結局私のアパートで過ごしている。
「お茶はいいから、傍にいてくれない?」
そう言った彼の瞳は、付き合い始めの頃に海ほたるで見たあの捨て犬のような弱りきったものだった。
「光一さん。疲れてるの?それとも、何か心配事があるの?」
鹿児島にいるというあの若い綺麗な女性の事が私の中では相当気になっていたけど、それは口にしなかった。
こうやって、私は自分の悩みはどんどん後回しにする。
我慢している意識はあまり無いんだけれど、光一さんが思い悩んでいる事の方がずっと心配だ。