抹茶モンブラン
 もう鈴音は僕から心を離してしまうだろうか。

 泣いてでも彼女にすがってしまいそうだ。
 許して欲しいと、素直に口にするにはどうすればいいんだろう。

 鈴音……鈴音。

 君の涼やかなその声をまた聞かせて欲しい。
 こんな男だけれど……君を本気で欲しているのだけは間違いない事なんだ。

 僕は彼女の忘れていったネックレスを手に、ただただ自分のしてしまった事を後悔していた。
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