抹茶モンブラン
「じゃあ一緒にカレー作ろうか。ご飯はあるの?」
ジャケットを脱いで腕まくりをしながら、光一さんはそんな事を言った。
「うん、冷凍にしたのが結構あるよ」
「じゃあ、さっさとカレー作っちゃおう」
光一さんが包丁を握る姿っていうのを初めて見たけれど、案外様になっていて、一人暮らししてるだけあって一応料理は出来る人なんだと分かった。
「包丁さばき、結構様になってる」
「そう?野菜刻むのだけは得意だよ。でも、味付けとか苦手で……肉じゃがですらしょっぱくなり過ぎたりして、自分一人の為に料理しようとは思わないかな」
さくさくと追加のたまねぎを刻みながら、彼は楽しそうにそう言う。
まるでここ数週間口を利いてなかった二人とは思えない自然な会話。
逆に私が彼に気持ちをぶつけた事で、以前よりさらに距離が縮まった感じがした。
久美の言った事は当たっていた。
私が遠慮していた事で、不要な悩みが出ていたんだ……。
ジャケットを脱いで腕まくりをしながら、光一さんはそんな事を言った。
「うん、冷凍にしたのが結構あるよ」
「じゃあ、さっさとカレー作っちゃおう」
光一さんが包丁を握る姿っていうのを初めて見たけれど、案外様になっていて、一人暮らししてるだけあって一応料理は出来る人なんだと分かった。
「包丁さばき、結構様になってる」
「そう?野菜刻むのだけは得意だよ。でも、味付けとか苦手で……肉じゃがですらしょっぱくなり過ぎたりして、自分一人の為に料理しようとは思わないかな」
さくさくと追加のたまねぎを刻みながら、彼は楽しそうにそう言う。
まるでここ数週間口を利いてなかった二人とは思えない自然な会話。
逆に私が彼に気持ちをぶつけた事で、以前よりさらに距離が縮まった感じがした。
久美の言った事は当たっていた。
私が遠慮していた事で、不要な悩みが出ていたんだ……。