抹茶モンブラン
「両親が帰って来いってうるさくて。それで先週の週末にお見合いしてきたわ」
「そう。そういうのは僕に相談してくれないわけ?」
冷静に別れ話を進めようとする鈴音に少し腹が立って、僕は不機嫌な調子になった。
「相談しても光一さんを混乱させるだけでしょ?正直ね、私……あなたと付き合うのに疲れたの」
「疲れた?」
「ええ。安定してないっていうか、常に不安にさせられるし。ちょっとの事でも浮気を
疑われたりして……ご機嫌を伺ってるのにも疲れたの」
冷え冷えとするような鈴音の声に、僕も心が凍るような感じがした。
「……そういう理由で、僕とはもう別れたいって思ってるの?」
ハッキリ口にしないから、自分から感じた事を言ってやった。
すると鈴音は固い表情のままコクンと頷いた。
「仕事はまだ続けるけど、お見合いの相手とは時々会う約束をしたわ。その人、今転勤で埼玉に住んでるの」
恋愛感情なんか全く無さそうな、その見合い相手とやらに鈴音は身を委ねようとしてるのか。
心は冷えながらも、頭には血が上っていた。
「そう。そういうのは僕に相談してくれないわけ?」
冷静に別れ話を進めようとする鈴音に少し腹が立って、僕は不機嫌な調子になった。
「相談しても光一さんを混乱させるだけでしょ?正直ね、私……あなたと付き合うのに疲れたの」
「疲れた?」
「ええ。安定してないっていうか、常に不安にさせられるし。ちょっとの事でも浮気を
疑われたりして……ご機嫌を伺ってるのにも疲れたの」
冷え冷えとするような鈴音の声に、僕も心が凍るような感じがした。
「……そういう理由で、僕とはもう別れたいって思ってるの?」
ハッキリ口にしないから、自分から感じた事を言ってやった。
すると鈴音は固い表情のままコクンと頷いた。
「仕事はまだ続けるけど、お見合いの相手とは時々会う約束をしたわ。その人、今転勤で埼玉に住んでるの」
恋愛感情なんか全く無さそうな、その見合い相手とやらに鈴音は身を委ねようとしてるのか。
心は冷えながらも、頭には血が上っていた。