抹茶モンブラン
「信じない。鈴音は僕を愛してると言ったじゃないか。今は会えない日が多いけど、紗枝だってそのうち一人で歩き出す日がくる。その日まで待ってはくれないの?」
情けないほどのすがりつきようで、僕は彼女がこの別れ話を取り消してくれるのを待った。
でも、鈴音は「鮎川さんの事は関係ないわ」と言った。
「……」
茫然自失となり、もう口にする言葉は無くなった。
つき合い始めるのも唐突なら、別れというのも唐突なものだ。
段々に関係が悪くなって、そういう予感がしていた別れとは明らかに違う。
続くと思って安心していた道が、足元から崩れ落ちる感覚に襲われる。
誰か鈴音の言葉は嘘だと言ってくれ。
彼女はまだ僕を愛してるんだと証明してくれ……。
情けないほどのすがりつきようで、僕は彼女がこの別れ話を取り消してくれるのを待った。
でも、鈴音は「鮎川さんの事は関係ないわ」と言った。
「……」
茫然自失となり、もう口にする言葉は無くなった。
つき合い始めるのも唐突なら、別れというのも唐突なものだ。
段々に関係が悪くなって、そういう予感がしていた別れとは明らかに違う。
続くと思って安心していた道が、足元から崩れ落ちる感覚に襲われる。
誰か鈴音の言葉は嘘だと言ってくれ。
彼女はまだ僕を愛してるんだと証明してくれ……。