抹茶モンブラン
5.違う人
私は今どこにいるの、何をしてるの?
自分でもあり得ない展開だった。
小山内さんに連れられて入ったのは、光一さんとも入った事の無い内装の変わったホテルだった。これがラブホテル……?
生まれて初めて入るラブホテルが、こんなパターンになろうとは全く予想していなかった。
第一、何で私はあっさりこんなところに小山内さんと入ったんだろう。
ベッドの縁にボーっと座って、私は自分のやろうとしている事のとんでもなさに心臓が破裂しそうになっていた。
「大丈夫ですか?」
私が固まったまま動かないのを見て、ネクタイを外した小山内さんが隣に座ってきた。
フワッと香るタバコの香り。
男性にはそれぞれ固有の香りがあって、光一さんの香りは少し甘い感じだ。
別に飴のような甘さではなくて、何のコロンも使わない彼特有の清潔な香り。
私はあの人の香りも好きで、だから傍に眠ってくれるだけで落ち着いていた。
自分でもあり得ない展開だった。
小山内さんに連れられて入ったのは、光一さんとも入った事の無い内装の変わったホテルだった。これがラブホテル……?
生まれて初めて入るラブホテルが、こんなパターンになろうとは全く予想していなかった。
第一、何で私はあっさりこんなところに小山内さんと入ったんだろう。
ベッドの縁にボーっと座って、私は自分のやろうとしている事のとんでもなさに心臓が破裂しそうになっていた。
「大丈夫ですか?」
私が固まったまま動かないのを見て、ネクタイを外した小山内さんが隣に座ってきた。
フワッと香るタバコの香り。
男性にはそれぞれ固有の香りがあって、光一さんの香りは少し甘い感じだ。
別に飴のような甘さではなくて、何のコロンも使わない彼特有の清潔な香り。
私はあの人の香りも好きで、だから傍に眠ってくれるだけで落ち着いていた。