抹茶モンブラン
鮎川さんが鹿児島に帰ったと聞いてから1ヶ月。
私の会社生活はいつも通り、光一さんの忙しさもいつも通り。
1年前と変わらない風景になっていた。
彼女が歩けると聞いた時は、私もまさかと思って光一さんに何度も本当なのかと確認した。
それが本当で、さらに光一さんがハッキリ私との交際を続ける話をしてくれた事も知り、車の中で私はしばらく泣いていた。
自分が余計な偽善行動をしたせいで、結局鮎川さんも苦しんでいたみたいで、最初から光一さんは誰にも譲れない人なのだと言葉を選んで伝えるべきだったのだと分かった。
「ごめんなさい。私が余計な事を言ったりしたから」
「僕だって相当迷ったよ、何て言うのが紗枝にとって一番いい言葉なのか。それを考えた時、やっぱり彼女には自分の歩く道をちゃんと見てもらわないとって思ってね」
光一さんが言った言葉は、小山内さんの言った「自分の気持ちを大切にしているからこそ出る優しさ」そのものだった。
彼は自分の心も大事にしつつ、紗枝さんを全力で助けたいという気持ちを語った。
私は改めて、光一さんの核心の部分が非常に優しいのだと分かって、本当に嬉しかった。
どんな彼でも愛している事には変わり無いんだけれど、やっぱり人間として尊敬出来る人だと知るのは愛情をさらに深めるものになった。
私の会社生活はいつも通り、光一さんの忙しさもいつも通り。
1年前と変わらない風景になっていた。
彼女が歩けると聞いた時は、私もまさかと思って光一さんに何度も本当なのかと確認した。
それが本当で、さらに光一さんがハッキリ私との交際を続ける話をしてくれた事も知り、車の中で私はしばらく泣いていた。
自分が余計な偽善行動をしたせいで、結局鮎川さんも苦しんでいたみたいで、最初から光一さんは誰にも譲れない人なのだと言葉を選んで伝えるべきだったのだと分かった。
「ごめんなさい。私が余計な事を言ったりしたから」
「僕だって相当迷ったよ、何て言うのが紗枝にとって一番いい言葉なのか。それを考えた時、やっぱり彼女には自分の歩く道をちゃんと見てもらわないとって思ってね」
光一さんが言った言葉は、小山内さんの言った「自分の気持ちを大切にしているからこそ出る優しさ」そのものだった。
彼は自分の心も大事にしつつ、紗枝さんを全力で助けたいという気持ちを語った。
私は改めて、光一さんの核心の部分が非常に優しいのだと分かって、本当に嬉しかった。
どんな彼でも愛している事には変わり無いんだけれど、やっぱり人間として尊敬出来る人だと知るのは愛情をさらに深めるものになった。