抹茶モンブラン
4.告白
どれぐらい車が走って、どれぐらい自分が泣いたのか分からない。
気付くと車は静かに止まって、ガランとした駐車場にいるのが分かった。
「着いたよ。でも、ここから走って帰るのも無理だろうから、落ち着いたらちゃんと送るよ」
堤さんは私に自分のハンカチを差し出して気まずそうにしていた。
「……」
私は何て答えていいのか分からなくて、グスグスと鼻をすすりながら彼のハンカチで目を拭った。
でも、拭っても拭っても涙が止まらなくて、困った。
ここまで泣くつもりじゃなかったんだけど、過去の悲しい思いがいっきに押し寄せていてどうにもならない。
いたたまれなくなったのか、堤さんは運転席から外に出て真っ暗になった海を眺めていた。
しばらく私は助手席で泣いていたけど、そのうち気持ちも落ち着いてきて、自分も車を降りてみた。
ビョオーっとすごい風が吹いて、私のスカートをひるがえした。
気付くと車は静かに止まって、ガランとした駐車場にいるのが分かった。
「着いたよ。でも、ここから走って帰るのも無理だろうから、落ち着いたらちゃんと送るよ」
堤さんは私に自分のハンカチを差し出して気まずそうにしていた。
「……」
私は何て答えていいのか分からなくて、グスグスと鼻をすすりながら彼のハンカチで目を拭った。
でも、拭っても拭っても涙が止まらなくて、困った。
ここまで泣くつもりじゃなかったんだけど、過去の悲しい思いがいっきに押し寄せていてどうにもならない。
いたたまれなくなったのか、堤さんは運転席から外に出て真っ暗になった海を眺めていた。
しばらく私は助手席で泣いていたけど、そのうち気持ちも落ち着いてきて、自分も車を降りてみた。
ビョオーっとすごい風が吹いて、私のスカートをひるがえした。