抹茶モンブラン
あまり語らないまま運転をしていた堤さんが、口を開いた。
「恋愛って結構負担大きいね」
「え……、負担ですか」
私は唐突な彼の言葉に、ちょっと驚いた。
「うん。多分僕が君を好きになり過ぎてるんだと思う。天秤がうまいことバランスをとってくれない。君と一緒にいられる時間が短いのがつらいなんて……こんな事思う人間じゃなかったんだけどな」
長めの前髪をグッと後ろにかきあげて、彼はちょっと笑っていた。
好きになり過ぎている……。
そんな言葉を聞いて、自分の心臓がバクバクするのが分かる。
「どこに向かってるんでしょうか」
私はまたもや逃げられない助手席という場所に座って体を縮めていた。
乱暴じゃないけど、時々心が見えなくなる堤さんのギリギリの顔を見るのは結構怖い。
今回のギリギリっていうのは、仕事の事ではなくて、高田さんとの事とか約束をすっぽかされた事とか……そういう気持ちが入り混じっているのが分かった。
「恋愛って結構負担大きいね」
「え……、負担ですか」
私は唐突な彼の言葉に、ちょっと驚いた。
「うん。多分僕が君を好きになり過ぎてるんだと思う。天秤がうまいことバランスをとってくれない。君と一緒にいられる時間が短いのがつらいなんて……こんな事思う人間じゃなかったんだけどな」
長めの前髪をグッと後ろにかきあげて、彼はちょっと笑っていた。
好きになり過ぎている……。
そんな言葉を聞いて、自分の心臓がバクバクするのが分かる。
「どこに向かってるんでしょうか」
私はまたもや逃げられない助手席という場所に座って体を縮めていた。
乱暴じゃないけど、時々心が見えなくなる堤さんのギリギリの顔を見るのは結構怖い。
今回のギリギリっていうのは、仕事の事ではなくて、高田さんとの事とか約束をすっぽかされた事とか……そういう気持ちが入り混じっているのが分かった。