抹茶モンブラン
2. デート
先日「約束を忘れる」というとんでもない失態をしてしまった私は、名誉挽回の為に張り切ってゴージャスなお弁当を作った。
めずらしく光一さんが「広い場所でお弁当が食べたい」なんてリクエストをしたから。
日頃仕事で不機嫌でいる事を反省しているみたいで、遠まわしに私への気遣いがあるのを感じた。
国営の大きな公園があるっていうんで、そこを散歩しようかって言っていたから、レジャーシートも用意して準備万端。
8月の夏休み真っ盛り。
暑くて公園なんか来る人がいないかと思いきや、結構な賑わいだった。
バーベキューが出来る施設もあって、家族で楽しんでいる人が多かった。
「そうか、団体でこういうところに来ると自由に楽しめていいですね」
「うん。でも、こんなに暑いのに火を使うって、結構きついなあ」
ジリジリとアスファルトの熱が足元から伝わってくる中、確かに木陰とはいえ火を使って焼肉してたりする人を見ると、結構つらそうに見えてきた。
それでも、冷えたビールを飲む男性の顔は結構嬉しそうで、やっぱり人間はたまにああいう解放的な笑顔を見せられる日常が必要なんだな……なんて思ったりした。
めずらしく光一さんが「広い場所でお弁当が食べたい」なんてリクエストをしたから。
日頃仕事で不機嫌でいる事を反省しているみたいで、遠まわしに私への気遣いがあるのを感じた。
国営の大きな公園があるっていうんで、そこを散歩しようかって言っていたから、レジャーシートも用意して準備万端。
8月の夏休み真っ盛り。
暑くて公園なんか来る人がいないかと思いきや、結構な賑わいだった。
バーベキューが出来る施設もあって、家族で楽しんでいる人が多かった。
「そうか、団体でこういうところに来ると自由に楽しめていいですね」
「うん。でも、こんなに暑いのに火を使うって、結構きついなあ」
ジリジリとアスファルトの熱が足元から伝わってくる中、確かに木陰とはいえ火を使って焼肉してたりする人を見ると、結構つらそうに見えてきた。
それでも、冷えたビールを飲む男性の顔は結構嬉しそうで、やっぱり人間はたまにああいう解放的な笑顔を見せられる日常が必要なんだな……なんて思ったりした。