抹茶モンブラン
「鈴音はいつもどこか冷静に僕達の関係を見ているよね」
私の応対について彼はこんな感想を言った。
困るのは言われた私の方だ。
光一さんを好きな気持ちは確かだし、一緒に眠って欲しいと毎晩思うほど彼を求めている。
でも、それをあまり強く出しすぎると重くなりそうだと思っているから、10個言いたい事があっても実際口にするのは1個だ。
だから、当然私の態度は多少冷めているように見えるのかもしれない。
また「強い女」「守る必要のない女」って思われるだろうか。
「光一さんが快適に過ごしてくれたらいいなあって思ってるから。だから言いたい事をセーブしてるんですよ。全部口にしちゃったら、きっとビックリしますよ?」
私は笑い話風にそう切り替えした。
「言いたい事って何?」
「え、そうですね……例えば、毎日隣に寝て欲しいとか。出張が長い時は一緒にくっついて行きたいなとか。不可能な事ばっかりですよ。だから、わざと口にしないんです」
私が少しだけ本音を伝えたら、光一さんはフッとため息をついて笑顔になった。
「そうか……鈴音もそんなふうに思う事あるのか。何だか少し安心したよ」
「安心してください、私、決して強い人間じゃないんですから」
そう言って、自分の弱い部分もさりげなくアピールする。
もう「強い女だな」なんて誤解されて、手を離されるのは嫌だ。
私の応対について彼はこんな感想を言った。
困るのは言われた私の方だ。
光一さんを好きな気持ちは確かだし、一緒に眠って欲しいと毎晩思うほど彼を求めている。
でも、それをあまり強く出しすぎると重くなりそうだと思っているから、10個言いたい事があっても実際口にするのは1個だ。
だから、当然私の態度は多少冷めているように見えるのかもしれない。
また「強い女」「守る必要のない女」って思われるだろうか。
「光一さんが快適に過ごしてくれたらいいなあって思ってるから。だから言いたい事をセーブしてるんですよ。全部口にしちゃったら、きっとビックリしますよ?」
私は笑い話風にそう切り替えした。
「言いたい事って何?」
「え、そうですね……例えば、毎日隣に寝て欲しいとか。出張が長い時は一緒にくっついて行きたいなとか。不可能な事ばっかりですよ。だから、わざと口にしないんです」
私が少しだけ本音を伝えたら、光一さんはフッとため息をついて笑顔になった。
「そうか……鈴音もそんなふうに思う事あるのか。何だか少し安心したよ」
「安心してください、私、決して強い人間じゃないんですから」
そう言って、自分の弱い部分もさりげなくアピールする。
もう「強い女だな」なんて誤解されて、手を離されるのは嫌だ。