抹茶モンブラン
「きりが無いから……行くね」
何度目かのキスの後、私は思いきって彼の腕の中から体を離した。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
バタンと助手席のドアが閉まって、車は静かにユーターンする。
光一さんが乗った車のバックライトを見ながら、その明かりが見えなくなるまで私は道端に立ち尽くしていた。
私の幸せがスルンと腕をすりぬけて、目に見えない場所へ隠れてしまったような気がした。
毎日一緒にいたい。
ずっと彼の手を握っていたい。
こんな不可能な事を、私は別れ際になると強く思うようになっていて。
その心を抑えるのがすごくつらくなってきていた。
何度目かのキスの後、私は思いきって彼の腕の中から体を離した。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
バタンと助手席のドアが閉まって、車は静かにユーターンする。
光一さんが乗った車のバックライトを見ながら、その明かりが見えなくなるまで私は道端に立ち尽くしていた。
私の幸せがスルンと腕をすりぬけて、目に見えない場所へ隠れてしまったような気がした。
毎日一緒にいたい。
ずっと彼の手を握っていたい。
こんな不可能な事を、私は別れ際になると強く思うようになっていて。
その心を抑えるのがすごくつらくなってきていた。