イラつく恋


夜風の気持ちよさを全て吹き飛ばす、その声。


せっかく忘れかけていたイライラが、再びわき起こった。


「何、不機嫌そうな顔してんだよ」



笑みを含んだ声音に、イラ立ちがますます募る。

私は奴を無視して立ち去ろうとした。



「…何だよ、俺のこと意識しまくってたくせに」



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