『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「あたりめーだろ。
年取ってるからなー。
色々知ってるよ。

大抵なー。

自分で幸せだなーーって感じれたら
それでいい。

他人の眼にどう見えようが
関係ねーんだから。

人間ってなー
馬鹿だから、ふりかえってみて
やっとー気がつくんだーーー。


あの頃は幸せだったなーーーってな」


親父さんは
なべの中から大根を取り出した。


香奈の前の皿に入れると

「これ、好きだろ?」


とニターっと笑った。




「何で知ってるの?」


フラフラしながら

重い瞼を
一生懸命開けて……

一生懸命
焦点を合わせた。


すると、だんだん

若先生の顔が見えてきた。





「あれーーーー?」


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