『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「……帰ります」

香奈は、ふらふらと立ち上がった。


「送る」


若先生が腕を取ろうとして
ためらっているのが

少し酔いが冷めて来た香奈には
わかった。



「いいです。

帰れます。あっ」


予想通り
こけそうになって


香奈は
若先生の胸に飛び込む形になった。



若先生の胸は

大きくて
温かかった。



「若先生、ひとつだけ聞いていいですか?」


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