『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「え?」


「若先生は、私の事……」


聞けない。

お酒の勢いもすっかり消えてしまった。



「いいです。やめときます」



若先生は

「好きだよ。田端さんのこと……」


「え?」



若先生は
微笑んで

「うちの大事な従業員だから」



「従業員……」

わかっていた事だった。


でも、はっきり
従業員って言われて

傷ついていた。



「若先生、あのそれだけですか?」


最後の悪あがきだった。


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