『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「何を言わせたいのかな?」

若先生は
じっと
香奈を見つめた。


「好きだよ。
 
 女として」



若先生はそう言ってから
長く息を吐いた。



「そう……言えばいいのかな?」



「若先生、なにその言い方。

もう、いいです!」


完璧に頭にきていた。


そう言えばいいかって?


私に聞かないでよ。

最低じゃん。こんなの。



帰ろうと歩きかけて

また、転びそうになった。




「危ないぞ」



「いいんです。
干渉しなくて」
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