『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「もう、言っちゃってるのに
いってもいいかって

聞かないでください」



「ああ、そうだな。
俺の事、どう思ってる?」



若先生は、どんどん
距離を縮めてきた。



「どうって、



好き……です」




「へーーー、それは
雇い主として?」


若先生は、メガネを外して
胸のポケットへしまった。



そして、イジワルそうな笑い方をした。



「そんなに笑うと

口角から血が滲んできてます」



「あ、これね。

香奈のせいだぞ」



若先生は
自分の傷ついた口角を指でおさえた。
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