『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「どうぞ。用意できたから入って」

 靴を脱いでベランダの入り口から
春哉の部屋に入った。


部屋は洋風のテイストに統一されており一見すると、
どこかの南の島の海沿いの別荘のようだった。


香奈は勧められて
籐のスツールに座った。



「うわー、凄い
こんなに」



 いつの間に用意したのか
テーブルの上には
たくさんの天麩羅、薬味の葱、
ミョウガ、ワサビ、香奈の持ってきたザルそばがのっていた。


「どお?凄い?俺、こう見えても料理好きでね。

たくさん作りすぎちゃう位なんだよ。
いつもね。天麩羅もたくさん食べて」



「どうも。いただきます」


香奈はお腹が空いていたので
春哉が俳優だとかそんな事よりも
目の前のご馳走の方に目を奪われた。



もりもりと食べる香奈を笑顔で見ながら春哉も食べ始めた。



「天麩羅!美味しいです。とっても」

「マジで?良かったあ。」
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