『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「お、来てたか」

庭から

見つめ合う二人の沈黙を破った人が
荒々しく
入ってきた。


尾上智也だった。


「尾上さん、ここって
尾上さんのアパートなんですか?」




「そ、俺のだっていうと
気兼ねして契約しないだろ?


だから、知り合いの不動産屋に
任せたって訳」


智也は、椅子を持ってきて
香奈のとなりに座った。



「どお?
居心地は?」


「いいです。とっても。

有難うございます」

頭を下げた香奈。



「ところで、兄貴」

智也は春哉に視線を向けた。
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