『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
⑦白衣ぎりぎり
智也は
香奈の手を引いて
春哉の部屋を出てから
廊下で
香奈の手の指に
自分の手の指をからめた。
「田端さん、俺より
兄貴の方がタイプなの?」
「え?」
タイプって言っても
確かに尾上春哉のドラマを見て
カッコいいなーって
思ってはいた。
でも、ここでそれを言うと
明らかに
智也さんに悪い感じがする。
「そんな事もないけど」
「そうかな?
さっき、俺が来なかったら
変な風になりそうな雰囲気だったけど」
「え?
まさか!」
たしかに
春哉さんのオーラに飲まれて
見つめ合っていたかもしれない。
尾上春哉が
私を相手にする訳がない。
かたや
大人気の俳優なんだから。
香奈の手を引いて
春哉の部屋を出てから
廊下で
香奈の手の指に
自分の手の指をからめた。
「田端さん、俺より
兄貴の方がタイプなの?」
「え?」
タイプって言っても
確かに尾上春哉のドラマを見て
カッコいいなーって
思ってはいた。
でも、ここでそれを言うと
明らかに
智也さんに悪い感じがする。
「そんな事もないけど」
「そうかな?
さっき、俺が来なかったら
変な風になりそうな雰囲気だったけど」
「え?
まさか!」
たしかに
春哉さんのオーラに飲まれて
見つめ合っていたかもしれない。
尾上春哉が
私を相手にする訳がない。
かたや
大人気の俳優なんだから。