『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
大事なもの?
そうかどうかは
自分でも
わからない。
でも
この心の中の
もやもやした感情を
どうにか
したくて
春哉さんに
クリニックまで
送ってもらったんだから。
「ありがとうございました」
車から下りて
春哉さんにお礼を言って
クリニックの方を見たとき
まだ、明かりがついていた。
若先生……。
曇りガラスになっている
クリニックの窓ガラス。
二人のシルエットが
映し出されている。
一人は背が高くて……きっと若先生。
もう一人は……シルエットだけだけど
女性だってわかる。
スカートを履いているし、華奢なシルエットだから。
その二つの影は
やがて重なって
ひとつに
なってしまった。
香奈はクリニックに入れず
じわじわと後ろへ戻っていた。
そうかどうかは
自分でも
わからない。
でも
この心の中の
もやもやした感情を
どうにか
したくて
春哉さんに
クリニックまで
送ってもらったんだから。
「ありがとうございました」
車から下りて
春哉さんにお礼を言って
クリニックの方を見たとき
まだ、明かりがついていた。
若先生……。
曇りガラスになっている
クリニックの窓ガラス。
二人のシルエットが
映し出されている。
一人は背が高くて……きっと若先生。
もう一人は……シルエットだけだけど
女性だってわかる。
スカートを履いているし、華奢なシルエットだから。
その二つの影は
やがて重なって
ひとつに
なってしまった。
香奈はクリニックに入れず
じわじわと後ろへ戻っていた。