湖都子のポエム
もう、恋なんてしない

もうすぐ訪れる春
桜が咲き始め
ウグイスがないてる

みんなに道があって
違う未来がある
わかってるんだけど
一人取り残されてる気がして
心が曇ってる

恋に失敗続きで
ダメダメな私
もう簡単には恋なんてしないと心に決めて
簡単には人を好きになるのは…
もうやめなきゃって思う

伸ばされた手に
背をむけて
すり抜けていく
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄』 ̄ ̄ ̄ ̄
いくつもの失恋…
蓮との出来事…
平気なふりしても
平気なはずはなかった

学校があるときはまだよかった
春休みになり
一人でいると、色々考えて落ち込んで

家の近くの公園のベンチで桜を見ながら
泣いていたんだ

「愛ちゃん」
え?不意に声をかけられ
見上げたら、1歳下で幼なじみの葵君がいた

泣いてるところ見られ…
急に恥ずかしくなって
ハンカチを渡してくれようとした手を
伸ばされた手を
ふりきるように
「大丈夫だから」と、逃げ出した

振り返ると、寂しそうな顔をした葵君がいた




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