恋愛日記
この人が私の彼氏になったなんてやっぱり今でも信じられない。
「お疲れ」
そう優しく言う彼に
「お疲れじゃないよ!もう授業サボって!」
と注意すると
「寝れなかったんだからしょうがねぇだろ」
と目をこすりながら言った。
「なぁ、」
私がため息をついていると彼は少し低い声で言う。
「名前で、呼びてぇんだけど……」
語尾が小さくなって顔を赤らめる。
その表情につられて私も赤くなった。
「ど……どうぞ」
そうやって答えると、彼はすごくすごく小さな声で私の名前を呼んだ。