恋愛日記


しっかりと聞こえたのに、

「小さすぎて聞こえないなぁ~」

なんて言って意地悪すると

「言っとくけど……お前も呼ぶんだから。

ほら、呼んでみろよ」

そう言われた。

名前くらい……呼べるもん。
中学の頃だって、今もクラスの男子だって何人か名前で呼んでるんだから

それくらい簡単だって思ってたのに

「ほーら」

好きな人となると全然違かった。


「…………っ。」

私のはたぶん、小さすぎて彼に届いてない。

だけどこれくらいの大きさが限界だった。

すると、その様子を見た彼は私の頭をポンポンと撫でて

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