恋愛日記
コンコンーー
「菜知ちゃん、診察室来てもらっていい?」
いつも来てくれる看護師さんが言う。
来た。やっと結果が出る。
私は深呼吸して診察室に向かった。
ドアを開けると私の担当の医師が座って待っていた。
「失礼します」
そう言って部屋に入ると、先生は椅子に座るように促して、私の体調を聞いた。
「全然、体はだるくないです」
うんうんと頷きながら聞いてくれる先生に
「明後日、学校があるんですけど……
それには」
行けるんですか?
そう聞こうと思った。
でも、先生の少し困った表情にすべてを悟った。
「うん……、ちょっとやめておこうか」