恋愛日記
一通り泣いた後、お母さんがやって来たのか
部屋の入口にプリンだけが置いてあった。
「また……気を使わせちゃったな」
私がこんなんじゃなければ、
お母さんもお父さんもこんな大変な思いをしないで済んだのに。
カップを開けてプリンを食べるとまた、涙がこぼれてきた。
「何……これ……」
一通り泣いたのに、もう出ないほど涙を流したのに
自分の意志とは違った涙がこぼれてくる。
誰かが支えてくれている。
プリンを一口食べるごとにそう感じる。
落ち込んでいるから、心がおかしくなってそう思うのかもしれない。
だけど、本当に支えられているって思ったんだ。