恋愛日記
一人じゃないんだ。
だって、一人だったらこの部屋に誰も来ない。
お母さんも、お父さんも、友達も。
そしてこのプリンも
ここにあるはずはないのだから。
いつも誰かしらに元気を貰っている。
1人ではないんだって言う言葉は
不安定で、確信がないものだけれど
周りにあるものを見て、改めて気が付く言葉でもある。
プリンのカップを見つめてそう思った。
ぎゅっと手を握りしめる。
ほら、大丈夫。
恋愛日記の中の主人公はあんなに幸せなんだ。
私だって、きっとこれから幸せになれる。