恋愛日記




彼のお父さんと会って私が自己紹介すると

お父さんも自己紹介してくれた。


彼から聞いてた通り、不器用そうな人だった。

お父さんと彼が、お茶菓子を準備してくれている間に

私は後ろにあるお母さんの仏壇に手を合わせた。


とても優しいそうな人だった。

彼がこの2人から生まれたんだってすごく分かる。

それから椅子に座ると彼のお父さんは言った。

「あの、今日は来てくれてありがとう」


「親父、どんだけ緊張してんだよ」

その彼の言葉にくすりと笑ってしまってすぐに打ち解けた。


そして、しばらく話すと彼がお茶をくみに席を立った。



< 172 / 343 >

この作品をシェア

pagetop