恋愛日記


入り口で彼が入場券を買ってきてくれて私に渡す。

「ありがとう」

一生懸命働いてくれた彼を想像し、感謝しながら私はそれを受け取った。


「最初どこ行く?」

入り口のゲートを通って彼がそう聞いてきたので、私は

「ジェットコースター!!」

と迷わず答えた。

すると、彼は吹き出して

「最初っからとばすのな、お前らしいわ」

と笑った。


ジェットコースター乗り場に移動して、順番を待つ

「長いな」

なんて彼は言っていたけれど、彼とこうして待っている時間も

私はとても好きだった。


だって私、彼といれれば何だって楽しく感じるんだもん。



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