恋愛日記
「冗談だよな……」
できることなら冗談だって言いたい。
「ううん。本気だよ
他校にいるの、好きな人が」
嘘をつくのは、無理して笑うより辛い。
でもそれよりも辛いのは
彼にこんな表情をさせてしまっているということ。
「ごめんね。」
泣かない練習はした。
それは、ほとんど失敗してしまったけれど、
今だけは、誰にも悟られないくらいに上手くウソがつけていた。
「……お前、じゃあ……っ
今日の笑顔とか、全部嘘だったのか?」
「うん、作り笑顔だよ」
彼が将来、幸せになるには私といてはいけないんだ。