恋愛日記
そうじゃないんだって、
彼のお陰で毎日が楽しかったんだって
もっと一緒にいたいんだって
本当は……大好きなんだって
全部、全部伝えたくなってしまう。
私はその衝動を押さえ込んで、指輪を外した。
キラキラと光る指輪を目に映す。
ごめんね。一緒にいてあげられなくて。
本当はね、私が彼のこと幸せにさせてあげたかった。
もっと、もっと
大好きだよって伝えたかった。
何も出来なくてごめんなさい。
貰ってばっかりでごめんなさい。
彼の事が大好きでした。
だから……どうか、
ガタリと観覧車のドアが空く。
指輪を返して外に出た。
私の事を忘れて、幸せになって下さい。