恋愛日記
その瞬間心臓がドキドキと動き出す。
彼を好きじゃない自分を作らなきゃいけないのに
ドキドキが表情から伝わってしまいそうで
私は彼の手を咄嗟に振り払った。
「彼氏づらしないで!!」
お願いだから、もう優しくしないで。
私の少しの変化に気付いたりしないで。
優しくされればされた分だけ辛くなる。
彼が大好きな分、ヒドイ事を言う自分すらも許せなくなる。
私は「そうだよな……」と切なそうに呟いた彼を見て
走って教室に向かった。