恋愛日記
嫌だ、嫌だ、嫌だ
恋愛日記を手放して、震える手をお互いに握りしめ落ち着せる。
違う、これじゃない。
落ち着くのはこれじゃない。
2人でぎゅってやらないと、全然意味がない。
「嫌だ……っ、」
病室の床にうずくまる。
その時、病室のドアからノックの音が聞こえて扉が開いた。
「菜知!!どうしたの!!」
慌てて入って来たのは、絵里ちゃんと草加ちゃんで
必死に私の背中をさする。
「私……康太にひどい事して……」