恋愛日記

そして、

「このプリンをあげているのは俺だってこと

秘密にして下さい」

その言葉にも頷いてくれた。

それから俺は、

仕事が終わるとコンビニでいつもと同じプリンを買って

菜知が元気になりますようにと

願いをこめて渡した。

たまに、菜知の様子を聞くことがあったけれど

会いたくなるのであまり深くは聞かなかった。

そんな生活を2週間繰り返していた頃


この日もいつものように、プリンを渡そうと

松井さんを待っていた時だった。


「あ、あの……そのプリンって」

突然、声をかけられたのは。


どき、どき、どき
と突然心拍数が上がり


驚きを隠せない。

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