恋愛日記
「可愛い〜小さい〜」
みゃーと泣いているその猫の声は小さくか細い。
子猫達は小さい足を出して必死に歩きまわっていた。
「いつ、産んだんだか分かんねぇけど
ここ来たら増えててさ、すっげえ可愛いの。」
必死にその様子を話す彼も十分可愛いくて笑ってしまう。
「笑うなよ……」
私の笑い声で我に返ったのか、照れながら言った。
「だから最近授業にあんまりいなかったんだね」
「ああ。」
猫のお腹をこしょこしょと触り、くすぐったそうな顔をする子猫を見ていると
そのネコがもう彼に懐いたことが分かる。
「私も触っていい?」
「うん」