恋愛日記
「お母さんとお父さんは疲れてない?」
私がそう聞くと、
「全然、菜知が今元気でいるだもの
疲れも吹っ飛ぶわ」
なんて、お母さんはおどけて言ってくれた。
お父さんもそれに、うんうんと頷く
本当はそれが、私を安心させるための嘘だって分かってる。
たくさん心配もかけちゃったし、
これ以上迷惑はかけられない。
「心配かけてごめんね、もう一人で大丈夫だよ。」
私が笑顔でそう言うと
お母さんは私の頭をポンポンと撫でた
もう、高校生であるのに
なんだかそれが落ち着いた。
「おやすみ、菜知」
お母さんとお父さんは
そう言って静かに病室を出た。